【暴落中の(3407)旭化成は買いか】
旭化成2020年3月期第3四半期決算を分析してみた。

投資

旭化成の株価が暴落中です。
直近では1000円付近の株価になっています。
暴落中の旭化成の株は買いかどうかを検証しました。

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旭化成の魅力

2019年12月吉野 彰さんがノーベル化学賞を受賞したことで話題になりました。
吉野 彰さんが研究開発を進めていたリチウムイオン電池はスマートフォンなどあらゆる電子機器に使用されています。
また、電気自動車など、さらなる使用範囲の拡大も期待されています。
吉野 彰さんは現在も旭化成名誉フェローであり、旭化成の技術力の高さに注目が集まったことで、株価も急上昇しました。

旭化成のホームページから

旭化成の株価下落の理由はずばり業績悪化

注目を集め、株高となった旭化成。
一転、現在は下落が続いています。
その理由はずばり業績が悪かったからです。
詳しくみていきましょう。

業績の下方修正

今回、元々発表していた業績予想を下回ってしましました。
特に株価に直結する経常利益は10.8%マイナスです。
業績予想を下回ってしまうことは株価には大きくマイナスです。

しかも、業績の下方修正は2回連続なんです。
2020年の8月頭に株価が暴落していますが、この時も業績の下方修正が原因でした。
2回連続で業績を下方修正されると、本決算でも期待ができなくなってしまいますね。

旭化成のホームページから

配当の減配

高配当株としても人気が高い旭化成。
配当性向が30〜40%の範囲で、安定した増配を目指しています。
今回、業績の悪化に伴い、配当金の予想が1株36円から1株34円と2円減配してしましました。

高配当株として投資していた投資家にとっては減配は痛いですね。

さらに、利益が減っているため、1株あたり34円の配当金でも配当性向は37%と高くなっています。
旭化成は配当性向を30%〜40%としているので、これ以上利益が減るとさらなる減配も考えられます。減配怖い。。

旭化成のホームページから

中国の新型肺炎の影響が未知数

新型肺炎の影響は、未知数のため今回の決算の修正では考慮されていないとのこと。
ということは、新型肺炎の影響は関係なく、業績が悪化しているということです。
新型肺炎の影響を受けるとさらに、業績の悪化・減配もありえます。

当然そうはならないことを祈っていますが・・・

旭化成の業績はマテリアル分野の回復が鍵

旭化成の業態は大きく3つに分かれます。

・マテリアル分野 – 繊維材料/化学材料/電子部品
・住宅 – へーベルハウス/コンクリートなどの建材
・ヘルスケア – 医薬品

この中で、減益が続いているのはマテリアル分野です。
マテリアル分野の減益の理由は、中国を始めとする経済全般の減速となっていますが、経済の減速に負けずに頑張って欲しいですね!

旭化成の決算資料から

旭化成の株は買いか

結論としては旭化成の株はまだ買いではありません。
理由としては下の2つです。

・株価の下落は業績悪化が理由であること
・中国の新型肺炎の動向次第ではさらに株価の悪化が考えられること

一方で、技術力も高く、株主還元も積極的な優良企業であるため、長期的には業績が回復することが期待されます。
現在の業績見通しを考えると、株価が2019年8月同様の950円近くなったら、購入したいですね!

みなさん良い株ライフを!

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